楽天ポイント改悪と楽天モバイルの関係
楽天ポイントの改悪と楽天モバイルについて
楽天ポイントの改悪と楽天モバイルについて、概要をまとめると、以下のようになります。
– 楽天は12月1日からSPU（スーパーポイントアッププログラム）を改定する。SPUとは、楽天グループのサービスを使うことで、楽天市場でのポイント還元率が上がる仕組みのこと。
– 改定では、楽天モバイルユーザー向けのポイント上乗せ率が4％に拡充される一方で、楽天カードなど、その他の楽天サービスの利用で得られるポイント還元の内容や条件が引き下げられる形となる。
– これは、楽天が赤字の原因となっている楽天モバイルの契約者獲得に向けて、楽天経済圏の顧客を誘導したい戦略が透けるものと見られる。
– 一方で、楽天市場の利用者にとっては、ポイントの上限が引き下げられたり、条件達成のハードルが上がったりすることで、メリットが減少するケースが多くなる。
– ただし、楽天モバイルの契約者で、月5万円以下の買い物をする利用者は、ポイントの足切りにあわず、全面的にお得になるという見方もある。
なぜ楽天ポイントの改悪がされるのか
楽天ポイントの改悪の理由については、複数の記事が様々な見解を示していますが、共通しているのは、楽天が赤字の原因となっている楽天モバイルの契約者獲得に向けて、楽天経済圏の顧客を誘導したい戦略があるということです。
具体的には、以下のような理由が挙げられます。
楽天モバイルは、楽天グループの中で最も成長が期待される事業の一つですが、現在は大きな赤字を出しています。楽天モバイルの契約者数は、23年9月末時点で約600万人ですが、楽天市場の会員数は約1億5000万人に達しています。つまり、楽天市場の利用者のうち、約96％が楽天モバイルを契約していないということになります。
楽天は、この巨大な潜在市場を開拓するために、楽天モバイルの契約者に対するポイント還元率を大幅に引き上げる一方で、楽天カードや楽天証券など、その他の楽天サービスの利用で得られるポイント還元率や上限を引き下げることで、楽天モバイルへの切り替えを促そうとしています。
また、楽天は国際会計基準（IFRS）に準拠しており、ポイント還元のカットは売上高を直接押し上げる効果があります。楽天は、ポイント還元のカットによって、楽天モバイルの赤字を減らし、楽天市場の収益性を高めることを狙っていると考えられます。
楽天モバイルユーザと楽天ポイントの関係
楽天モバイルと楽天ポイントの関係について、以下のように説明できます。
楽天モバイルは、楽天グループが提供する格安スマホサービスです。楽天モバイルを利用すると、楽天ポイントが貯まりやすくなります。
楽天ポイントは、楽天グループのサービスを使うことで、製品の購入や月々のお支払いにご利用いただけるポイント制度です。1ポイント＝1円として、楽天市場や楽天トラベルなどで使えます。
楽天モバイルと楽天ポイントの関係は、主に以下の3つの点で表されます。
1. 楽天モバイルの利用代金に対して、月々のお支払い100円（税抜き）につき楽天ポイントが1ポイント貯まります。ご利用代金の1％分のポイントが翌々月の25日に付与されます。¹
2. 楽天モバイルで音声通話SIMを利用していると、楽天市場の買い物のポイントが+1倍になります。会員ランクに応じて、さらにポイントがアップする場合もあります。²⁶
3. 楽天モバイルの月々のお支払いに、楽天ポイントを利用することができます。一度に利用できるポイント数は1～30,000（ダイヤモンド会員の方は～500,000）ポイントです。ポイント利用分も含めて、ポイントが貯まります。³⁴
楽天モバイル改悪と楽天ポイント まとめ
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